9月25日(木)10代で政治家になったデンマークの若者たちがスピーチしてくれました。

Signe W Sorensen(シイナW.ソオレンセン)さんとLasse H.Pedersen(ラッセH.ピーダセン)さんのおふたり。(内容 9/25イベント情報参照)

ふたりとも自分たちの身近なことに問題意識を持ち、議会では若者抜きで物事が決められていくことに疑問を持ったことから、ならば自分が参加しようと市議会議員に立候補をしたとのこと。

IMG_8541

 

基調講演をされた千葉忠夫さんも仰っていたことですが、デンマークでは選挙権、被選挙権に関わらず18歳になると政治に参加が出来ます。取得年齢は別としても「何故日本では選挙権と被選挙権を持てる年齢が違うのか」と問われて参加者は??となり、「社会には様々な階層(界層)の人たちがいるのだから夫々の界層から政治に参加すべき、母子家庭の問題を考える場所に母子家庭の人がいないのはおかしいでしょ?」と、これまで全く疑問を持たずにいたことに改めて気づかされました。

とは言え、コペンハーゲン市市会議員にシーナが初当選した2009年当時、市議会議員の平均年齢は54才で2/3が男性だったそう。今、デンマーク全体で女性議員と女性大臣の割合は40%となり、全国の20%の青年層(18歳~25歳)の中、青年議員は5%になっているとのことでした。

基調講演者の千葉忠夫さんは対話形式でスピーチを実演して下さいましたが、この若者たちの臆さない政治への参加意識は誰もが政治に参加しやすい社会システムは言うに及ばず、デンマークに根付いている「対話」によって育まれてきたように思われます。幼い頃から様々な社会階層(界層)を超えてどこでもだれとでも対等に対話が出来る社会。人間がやっていることに全てOKは無いとしても我々がデンマークに見習うべきことは多くありそうです。 記:富谷千里子